僕の彼女はスイス人~Meine Freundin ist Schweizerin

日本人♂とスイス人♀のどたばた騒動記

そもそものきっかけ② イタリア人と信州の車窓から

イタリア人のお兄ちゃんグループ(恐らく同い年位)と遭遇したのは4年前。

名古屋から長野への「特急ワイドビューしなの」での出来事でした。

 

記憶が曖昧ですが車内はシーンとしていて彼らと僕しか乗っていなかったんじゃないかと思えるほど。

指定席の関係上、車内は空いているものの彼ら4人組は隣のBOX席へ。

 

何やら真剣に本を皆で読んでは何かを確認しているようでした。

ちょっと気にはなってたものの、心地よい揺れと共にそのまま僕は気絶。

 

 

 

…マセン

 

…スミマセン

 

目を開けると先ほど目にした分厚い本を手にガチムチイケメン兄ちゃんがこちらを見ている。

 

(うお、かっけえ! 聖書?宗教の勧誘かな…?)

話を聞くと彼らは長野にスキー旅行に来たそうな。

宗教の勧誘なんて思ってゴメンナサイ。

そりゃ楽しそうだ、いいじゃないー!!なんて話をしていると、

 

「No hotel for tonight...We are looking for...」

 

宿が無い…だと…

 

旅行に来るのに宿は手配していないという理解に苦しむ展開だったけれど、

これはイタリア流なのだろうか。はたまた何かトラブルがあったのだろうか。

 

そこで色々合点が行く。

さっきみんなで読んでいたのはガイドブック。

そんでもって神妙な顔をしていたのは宿が無かったから。

 

しかも…

 

書かれてるのめっちゃ日本語やん… 

 

僕に声をかけてきたのは日本人ぽいのと携帯を持っていたから。

ホテルに電話予約を入れてほしいとのことだった。

 

時刻は21時くらいだっただろうか…?

少なくとも当時、この時間から宿の予約は厳しいぞ…と思ったのは覚えている。

 

山中を走る列車の為、通話が途切れる途切れる。

 

21時に宿泊予約でしかもいきなり切れるとかいたずら電話だと思われるんじゃないか…。

 

「…そうですか。すいません。」

「一杯ですか…」

 

「ぅえ!?空いてる!?」

 

事情を説明して何とかスキー場近くの宿を確保。

スキーシーズン真っ最中だったが想像してたよりスムーズに予約が取れた。

 

彼らはたたずを飲んで見守ってくれていたが宿が取れたと分かると大喜び。

 

「記念写真撮ろう!」

 

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何の記念かは良く解らなかったものの、ガタガタ揺れまくる車内でやっと撮れた一枚。

いい具合にオートモザイク処理されててGood!!

 

その後彼らは野沢方面に行くと長野駅で別れた。

恐らくもう一生会うことは無いのだろうと思うと何とも儚い気分になる。

 

まさに一期一会。

やっぱり異文化交流は良いなと再認識した瞬間でした。

 

もうちっとだけ続くんじゃ。